鮭は、イクラから孵化して、故郷の川を下り海に出る。
オキアミとヨコエビを食べ続けて(だから身が紅い)成長し、オホーツク海をぬけ、遠くシベリア沖から、アラスカのベーリング海まで泳ぎ、そこから引き返し、生まれ故郷の河を遡り、たった1回の産卵・射精をして命を落とす。その行程に平均4年。その距離およそ6000km。厳しい生存競争に勝ち残った個体のみが、戻ってくる。
すごい一生です。
こんな書き出しをしたのは、現代における男と女の立ち位置が崩れて、新しい「男の物語」が求められているというブログを読んだから。鮭と人間は、ちょっと違ってきているようです。
大ヒットした「アナと雪の女王」を例にとった新解釈。(これは、少し長いので、後で出てくる下のサイトが読みやすいかな)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/08/07/anayuki-genron_n_5660493.html
生物学上、人間の男(オス)だけが非常にラッキーな種族らしい。サルでもライオンでも、強い男しか自分の遺伝子を残せない。その割合は1割くらいだそう。
でも、それは文明が未発達の時代まで。文明の発達した現代においては、危険な仕事や戦争が遠ざかり、日常の危険とは「運動不足」と精神疲労による「健康被害」になりつつあると・・。
映画「アナと雪の女王」に出てくるふたりの男。
誠実さゆえに、女性の世話になるクリストフか、愚かさゆえに女性に哀願されるオラフかの2パターンになりつつあると・・。このあたりは、映画をご覧でない方にはご理解していただきにくいかな。
けれど、確かに進化の過程において、その立ち位置に変化が出てきているということに異論を唱える方は少ないかと。
宇宙そのものや、地球の誕生の長い時間の経過、歴史からみれば、人類がこの地球に発生してからなんて、ほんの一瞬に過ぎない。時代とともに、様々な変化が生じることは当然。
強風から無風に変わった台風の夜に、考える。
自分自身の「レリゴー」を探さなくてはならないんだと・・。
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