朝目覚めると快晴。
窓から差し込む光が違う。
眠りも深いし、前向きになれる。
花粉は困るが、やはり春は素晴らしい。
近所のパン屋へ焼きたてを買いにいき、珈琲をいれる。
格好の洗濯日和なので、何度も回す。たまった洗い物をやっつけて、シャツにアイロンを。
午後からは、クルマの洗車。ウインドウもタイヤもピッカピカ。気持ちいい。
帰宅して、切れていた電球を入れ替える。LEDに替えるとなんと味気ない。
技術の進歩はありがたいけれど、消えていくトラッドな趣は寂しい限り・・。巨匠と呼ばれしデザイナーの著作権が切れて、偽物が横行。
伝統的な美と、まったくかけ離れた技術やコンセプトを有する新しいものとの融合が、これからの時代の課題だと感じます。
近年、北欧のデザインが変わりつつあるようです。スウェーデンのボルボ社をはじめとしてスカンジナビア・デザインそのものが変革期を迎えている最中。
シンプルで、木の温かみを伝える1950〜60年代に世界中でもてはやされた時代を経て、新しいデザインメーカーがどんどん進出してきています。
デンマークの照明器具メーカー、ライトイヤーズ社がその筆頭。
無名の女性のデザイナー、CECILIE MANZ / セシリエ・マンツを起用して、柔らかいイメージでありながら高度な技術とバランスをもつ「カラヴァジオ」を発表。職人気質のデザイン姿勢を貫くセシリエ・マンツの個性溢れるペンダントライト。
光のコントラストをより際立たせることを主題とした「カラヴァジオ」は、そのアイデアの本質を明確にしながらも決して機能美だけではなく、どこか詩的センスをも感じさせてくれます。赤いテキスタイルコードが、女性らしい。名前の由来、「Caravaggio」とは、そのとてつもない才能を評価されながらも自由奔放な生き様で、不名誉な生涯を終えたイタリアンゴシックの画家のこと。黒を背景に裸身の男が赤い毛布をまとって横たわっている作品。劇的な明暗対比とそこに秘められた精神性。この一枚の絵にインスピレーションを受け、照明「Caravaggio」は生まれたそうです。
柔らかい佇まいのフォルム、主題を際立たせるカラーと黒と赤のコントラスト。アイデアの本質を明確にしながらも決して機能美だけでなく、どこか詩的センスをも感じさせてくれるモデルです。
彼女は、大の親日家だそう。幼いころに、日本(有田町)に住んでいたという経験の持ち主。
ちょっと応援したくなる新進気鋭のデザイナーさんです。
CECILIE MANZ / セシリエ・マンツ
1972年デンマーク生まれ。著名な陶芸家であるボディル・マンツを母にもち、幼少期には両親と共に有田町(窯業の産地)で過ごした経験をもつ親日家。
「Everything Is Possible」彼女の信条とするこの言葉のように、その前向きな信念は多くの職人達や芸術家に囲まれて育った彼女の生活環境のなかで培われたものだと言えます。
フレデリシアより発表されたテーブル「MIKADO」で、2004年度Danish Design Awardを受賞。2007年にプロダクトデザイナーとして名誉あるフィン・ユール プライズを受賞するなど、彼女の詩的センスに満ち、アイデアの本質を明確にしたミニマルなデザインは高い評価を受けています。