スタイリスト昇格試験  にっしゃん編 2、3

前後しますが、土曜日、芦屋で3回目にあたるスタイリスト昇格試験を、私と田内、佐竹で行わせていただきました。

 

 

 

 

2回目は、私、辻、田内が担当でしたが、第1回と同じく、生えクセと、髪の癖の強いモデルさんで、残念ながら不合格。

結論から申しますと、3回目も合格は出せませんでした。

 

 

髪には、1本、1本、ここに落ち着きたいと決めている場所があります。

髪の弾力、本来持っているウエーブ、根元にかかる重さ、引力の要因が、その収まる位置を決めるのです。

 

 

 

 

基本的に、お客様はシャンプーして乾かされる際に、ただ単にドライヤーで風を送り乾かされるだけです。

根元にボリュームを出そうとされたり、前髪のシェイプ、分け目を変えたりのことはなさいますが、ただ乾かしただけでスタイルが決まるためには、髪の毛が決めた定位置でカットしてあげなければ、どこかがハネたり、凹んだり、出っ張ったりして、スタイルになりません。

 

 

 

これがすなわち、「クセを読む」ということに他なりません。

ブローの上手な子ほど、ブローの技術で自分が納めたいところに無理やり収めてしまう。髪の毛の気持ちを無視するわけです。

サロンを出る際には、うまく収まって見えても、ご自宅でシャンプーして乾かしみると、うまく収まらないし、スタイルが決まらない。

結果、サロンを離れていってしまわれます。

 

結果発表を聞いて、涙ぐむ西田さんでしたが、不完全なまま合格すれば、のちのち、何人ものお客様にご迷惑をおかけしてしまうことになります。接客中、お話も盛り上がり、うまくカットしたはずなのに、二度とそのお客様に出会うことのないことが続く。

ようやく、その壁に気付き、長く悩む日々が始まるのです。

 

 

 

 

 

自分自身で結果に納得、満足して、晴れてスタイリストに昇格して欲しい。

 

それが、「お客様に支持されるスタイリスト」への1番の近道であると確信するからです。

一日も早く、スタイリストに上がって欲しいと、私も、佐竹、田内、辻、上見のディレクター陣も思いは同じ。

 

ここが踏ん張りどころです。

がんばれ、にっしゃん!