とてつもなく長い極限状態に置かれたら、人は 何を想うのか。
太平洋を、猛獣として知られるベンガルトラとともに、救命ボートとイカダで漂流を余儀なくされたら・・。
まずは、予告編を。
とても深い哲学的示唆を含んだ作品です。非常に美しい、幻想的な映像(劇場では3D映像が話題でした。今回、ブルーレイで鑑賞)を観るに、よくできたファンタジーとして簡単に片づけることができない作品でした。
生い立ちのエピソード、宗教的伏線、淡い恋、別離、絶望、孤独、冒険、希望、生還、そしてどんでん返し。監督のアン・リーは、よくまとめ上げられたと思います。アカデミー賞、ゴールデングローブ賞など多数の受賞もうなずけるクオリティ。
主人公が、最後に小説家を前にして流す涙の意味するものは。
数奇な運命に翻弄された自身への憐憫の情か、生還できてここに存在できていることの、神への感謝なのか。
はたして、どちらのストーリーが真実なのか・・。
お時間のある時に、大画面でご覧になられるようお薦めします。
◆ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
「ブロークバック・マウンテン」「ラスト、コーション」の名匠アン・リー監督が、ブッカー賞に輝いたヤン・マーテルの世界的ベストセラー小説を3Dで実写映画化した衝撃と感動のサバイバル・アドベンチャー・ドラマ。大海原で嵐に巻き込まれ遭難し、小さな救命ボートに獰猛なトラと乗り合わせることになった一人の少年が、その後いかにして生き延びることが出来たのか、その想像を絶する漂流生活の行方を、美しくも幻想的な3D映像で描き出していく。主演は新人スラージ・シャルマ、共演にイルファン・カーン、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー。
小説のネタを探していたカナダ人作家は、パイ・パテルというインド人男性を訪ね、彼の語る驚愕の冒険譚を聞くことになる――。インドのボンディシェリで動物園を営む一家に育ったパイ少年。やがて彼が16歳となったとき、一家はカナダに移住することになり、パイは両親や動物たちと一緒に日本の貨物船に乗り込むことに。しかし、途中で嵐に遭遇し、船は沈没。運良く救命ボートに乗り移ることができたパイだったが、彼と同じように辛くも逃げ延びたシマウマやハイエナ、オランウータン、そしてリチャード・パーカーと名付けられたベンガルトラと同乗するハメに。こうして少年パイの過酷な漂流生活がスタートするのだが…。
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