神戸牛、珠玉の旨みとお母さんの味

秋の日には、頭の中が急に明るくなり、「あの人に会いたい」と浮かぶ顔がある。

 

三宮のとあるお店に電話をしたら、見覚えのある声と口調で「ステーキ國分でございます」と柄にもなく、1オクターブ高い声で返事が返ってきた。阪急三宮の駅からすぐ北側、下山手通りの「ステーキ KOKUBU 國分」にお邪魔しました。ここのお店は、あの山下達郎、竹内まりあ夫妻、ミスチルの桜井くんなどの有名ミュージシャン、内田樹先生はじめ著名な文化人が多数、お見えになられています。

 

JAZZが流れる、カウンターの椅子に通されると、私以外に3名さまで静寂の時間。と思いきや、すぐに団体のお客様が8名ほど。外国人を三人連れた、接待の社用族である。ワインの話しや神戸牛の由来など、英語での会話が漏れ聞こえ、にぎやかに。

突き出しで、牛スジ肉を甘辛く煮たもの。冷たく冷やしたサラダ。ドレッシングが、ここオリジナル。酸味を抑えたさわやかな甘さ。國分さんのお母さんのレシピだそうで、ビネガー、サラダオイル、砂糖、白ワイン、パプリカなどを加えて作るそうだ。

  

 

上は、朝から仕込んだというニンニクのフランベしたもの。ぜんぜん臭わない。↑ 野菜を焼いている國分シェフ。下が完成品(にんじん、ピーマン、オニオン、ジャガイモ、南京)。塩かマスタードのきいたタレで。

 

いよいよ、メインのお肉。丹波の牧場から仕入れている神戸牛は、霜が降っていていかにも。ミディアム・レアに焼き上げられたそれは、口の中で旨みがジューシーに広がり、飲み込むのが惜しい感覚。

 

 

牛は、育つ過程で食べてきた飼料の質が、味に大きく作用するらしい。USA産のお肉のサーロインと、ビールを飲み、高品質な飼料を食べて育った和牛のすね肉では、後者の方がおいしいと本で読みました。そうこうしていますと、お母さんが〆のガーリックライスを炒め始められて、香ばしいニンニクの香りが店中に。手際が良いなあ。

 

 

こちらがガーリックライス、野沢菜、お味噌汁。しつこくなくて、いくらでも食べれそう。

デザートの栗味のアイスクリームと2本も飲んだしまったジンジャーエール。大阪府の能勢町で作られるジンジャーエールは、ショウガが効いていて、マイルド。ウイルキンソンのとは別の味。

 

 

随所に、長年の経験と技を感じる、気風のよいお母さんの存在がこのお店の芯の部分かなと。お肉のしつこさを考慮して、ほかのものはあっさりとさわやか。

お忙しくて、ゆっくりお話ができずでしたが、國分シェフ、また近いうちに伺いますね。満足、大満足でした。

 

 

三宮 ステーキ KOKUBU
〒650-0012 神戸市中央区北長狭通1-21-2 サンメイビル2階
TEL/FAX 078-321-1717

 

 

 

 

■□■芦屋、宝塚、三田の美容院 ANTENNE (アンテーヌ)□■□

オ・ブリコルール 芦屋 0797 35 1121

オペラ 宝塚南口    0797 71 7747

ピオニ 宝塚山本    0797 80 0030

ジロ  三田        079 559 0500