カイジ 「人生逆転ゲーム」、「人生奪回ゲーム」 をDVDで鑑賞

フラリと、TSUTAYAに立ち寄った。

新作でぜひ、観たい映画があったわけでなく、気がつけば、吸い込まれるように扉を押していた。館内の放送で、シニア限定で60歳以上の方には、一日1本、旧作を無料レンタルするそう! TSUTAYAは、太っ腹である。これもマーケティングで計算のうえに成り立つ試みなのだろうが。それでもかなり画期的だ。弱小レンタルのお店は、よほど独自の対策を打ち出さないと、太刀打ちできないだろう。ここにもコモディティ化の波が、確実に押し寄せている。

さて、何か面白い作品はあるかなと、店内を回って物色。コミックでは、読んでいてストーリーも熟知しているが、「カイジ」の実写版が観たくなった。レジに2本持っていくと、あと2本借りれば4本¥1050で7泊8日でお得ですよとアナウンス。このあたり、人間の心理をうまくついてくる。あと2本をまんまと策略どおりに借りてしまう。今週のブログは、映画紹介が多くなりそうです。

 

週刊ヤングマガジンでの連載開始以来シリーズ化もされ、これまでに1000万部以上を売り上げている福本伸行の人気コミック『カイジ』を実写映画化したサスペンス・エンタテインメント。友人の借金の保証人になったために多額の負債を抱えてしまったしがない青年が、一夜にして借金を帳消しにできるという究極のゲームの数々に翻弄されつつ、命懸けで挑んでいくさまを壮大なスケールで描くというもの。主演は「DEATH NOTE デスノート」の藤原竜也。監督は「ごくせん」シリーズで演出を務めた佐藤東弥。

 

 

 定職に就かず、その日暮らしの自堕落な生活を送る伊藤カイジ、26歳。いまの社会情勢からして、実際にそんな若者が増えつつあるのも事実。人生をギャンブルと捉えて、一発逆転を狙い人生を立て直すサクセス・ストーリー自体はかなり荒唐無稽な物語。その根底にある幸せが、すべてお金で解決されるというのは問題であり、成功の手段がギャンブルであることはいただけない。

 

 

簡単にリセット出来ると錯覚してしまうゲーム世代には、刺激が強いかもです。劇中、藤原竜也演じるカイジは、人を信じることの大切さや、仲間とともに助け合い問題解決、正義と愛を追求しようとする。途中、一度は億万長者になるものの、いつも最後には無一文になってしまうのです。 

 

 

ご覧になる方、特に若者には、不労所得で儲けようなんて甘く、ほんとうの幸せは努力を続けるプロセスにあり、真に大切なものはお金ではなく、人からの愛(尊敬や敬愛を含めた)であるということを、間違えずにご理解いただきたいです。キレイごとに聞こえたらごめんなさい。でも、まぎれもなき真実。

できれば、原作を読まれてからご覧になるとより理解が深まるかと。そして、物語の詳細を理解するため、DVDは1から2へとご覧ください。物欲のとりこで、人生はお金が全てと、思い込んでいる方々、迷いのある方々に観ていただけるとよいかな。くれぐれも勘違いなきよう、ご注意を。

 

■カイジ人生逆転ゲーム          ■カイジ人生奪回ゲーム