天才の孤独   アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ

この世には、天才とか神と呼ばれし人が確かに存在します。

天から与えられし天命を全うし、この世を去るのだが、その人生はたいへん短いことが多いように。そんな天才のひとり、「音速の貴公子」と呼ばれたアイルトン・セナの生涯を描いたドキュメンタリーが公開されています。

「アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ」がそれだ。

  

最近のNEWSで見たミハエル・シューマッハのインタビュー映像。彼も、ご存知の通りF1界のカリスマですごい人だが、彼がもっと尊敬し、憧れていた存在がセナであった。

1994年、当時連戦連勝を続けていたセナに、猛追していたシューマッハの目の前、数十メートル先で、彼の神であったセナは逝く。宙を舞ってセナの乗るマシンが、シューマッハの目の前で、粉々に砕けていく。
インタビューの途中に、聞き手からそのときのことを尋ねられると、(そのシーンが映像で流れた後で)シューマッハは、頬をつたう涙をとめることができなかった。同じように連戦連勝を続けてきた、精密機械のように沈着冷静なあのシューマッハにとって、おそらく最高の目標としていた存在を目の前で失ったのですから、そのショックは計り知れない。

 
 
セナの数奇な生い立ちや陰のあるその憂いを秘めた表情は、いまもたくさんのファンの脳裏にはっきりと刻まれていると思います。かけ離れた才能を持っている人は、孤独な人が多い。その本質、素の姿のセナを理解できる人が少ないせいではないだろうか。

並外れた富や才能、美貌を持っている人は、一般に幸せそうに見えるけれど、自身の周りに集まってくる人々が、その当人の本質を愛してくれているのか、その後ろにある富や才能に惹かれているのかを見分けることが困難だからにちがいありません。

凡人のほうが、そういった意味では幸せなのかもしれませんね。

 

■「アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ」
1994年にレース中の事故で他界したF1ドライバー、アイルトン・セナの実像に迫るドキュメンタリー。天性のドライビング・テクニックと甘いマスクでファンを魅了し、その裏に秘めた闘志で数々の名勝負を繰り広げ「音速の貴公子」の愛称で親しまれた。その栄光の軌跡と知られざる葛藤(かっとう)を、彼自身へのインタビューやレース関係者、家族の証言を基に浮き彫りにする。ふんだんに盛り込まれた大迫力のレース映像や、貴重なプライベート映像の数々は必見。

□■□ ANTENNE □■□

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