人はギャップに弱い。
どこからどう見てもソウルが似合う黒人が流暢な日本語で唄う歌声に、見事な演歌のこぶしがきいていたら人は驚く。
一見しておしとやかな英語教師風の女性が、突然スカートを脱ぎ捨て踊りだし、「グッ、グッグッー」と顔をゆがめて叫んだら驚くのを通り越して感動すら覚える。
先日、三宮の高架下のそんなお店に連れて行ってもらった。まあ、第一印象と中身が異なるってだけのことなんですがね。(笑い)
店名は「バール トラットリア バラオンダ」
少し覚えにくい名前もそうであるが、場所もわかりにくい。うちの三田店よりわかりにくいと思うのだ。
簡単に言うと、三宮の高架下の1番東の2階にある。しかし、何の変哲もないシャッターや、やってるかやってないかわからないようなお店のドアが並ぶ中に、忽然と鉄の扉が1枚あるだけなのだ。メニューすら表にはない。紹介でないと訪れることはまずないだろう。
そのドアの奥には、黒い石壁の洞穴のような店がある。隠れ家という名がふさわしい。
スタッフのかたに尋ねると、すでに15年ほど営業されているとの事。
まだまだ、知らないお店がたくさんあるなと。
ランチで行かせていただいたが、¥1000のコースで私には十分だった。
前菜とサラダとパン、各3種類のパスタかピザのどれか一品にデザートとコーヒーがつく。パスタを大盛りにするのが¥150。二人でピザとパスタ大盛りをシュアすれば、お腹はいっぱいでした。
パスタは新タマネギとベーコンのトマト味、ルッコラと生ハムのピザの台がとても薄くてクリスピー。載ってるモッツネラチーズがとても軽くておいしかった。
¥2000や¥3000のコースには、選べる料理がたされていくシステム。もう少し若ければ、もうひと皿いくのだが。
夜はおいしい料理とワインが気軽に楽しめるバールに。阪急電車の音が時々聞こえる以外は、まるでイタリアのフィレンツェあたりのレストランに迷い込んだような錯覚が。
大切な人と気軽に訪れてみてください。
大切なその人が、顔をほころばせ「グッウゥーー」とうなること請け合い。
そのギャップに魅せられますよ。
■Bar Trattoria LA BARAONDA 本店
住 所 神戸市中央区北長狭通1−32−6 さんらく街2F
アクセス 阪神本線阪神三宮駅より徒歩2分
営業時間 12:00〜14:00(L.O.13:00)、18:00〜23:30(L.O.21:30)
定休日 日、祝休
TEL 078-333-1655
カード(カード詳細) [AX][VS][JC][DC][UC][NS][MS]