間宮兄弟

なぜか魅かれてしまう「間宮兄弟」。

ベストセラー作家・江國香織の同名小説を「家族ゲーム」「阿修羅のごとく」の森田芳光監督が映画化したほのぼの人情コメディ。

いい歳して仲良く一緒に暮らしている兄弟の平凡だけどささやかな幸せに満ちた日常が温かな眼差しで淡々と綴られてゆく。
主演はTVドラマ「離婚弁護士」の佐々木蔵之介(大好き!)とお笑いコンビ“ドランクドラゴン”の塚地武雅。その母は中島みゆきなのだ!

佐々木蔵之介、塚地武雅、いずれも好演。似ても似つかない兄弟だから成立する兄弟愛が微笑ましいんです。
そして実は美女だらけの脇役陣。沢尻エリカ、常盤貴子、北川景子・・・、ありえない・・。(笑い)

兄弟が妙に常識人であり(特に兄貴は)、真っ直ぐ生きているところが共感を持って観れますが、実際にはあり得ない話だなーと。
男は常に相手の優位に立とうとする習性があるように思うんです。
子供の頃仲が良くても、成長するに従って、ある種のライバルとして父親や男兄弟をみるのが普通でしょう。
ましてやこの映画のように、二人とも社会人としてまっとうな仕事に取り組んでいるのであれば、布団まで並べて寝るなんてあり得ない(笑い)。
姉妹だったらまだあり得るのでしょうか?誰か教えて?

とにかく二人の奇行の数々が見もの。
銭湯に二人で入り、湯上りにコーヒー牛乳とビールで乾杯。そこまでは許す。
しかし、いき帰りに「チ・ョ・コ・レ・イ・ト」「パ・イ・ナ・ッ・プ・ル」はないだろう!?
兄が勝ち続け、距離が離れて見えなくなっても、携帯電話で自宅まで続けるのだ?!

人生の一部を共有した人がそばにいることの心強さを再確認できます。

兄弟姉妹で集まってぜひ観ていただきたい。