NY弾丸ツアー4

ニューヨークドライカットのパイオニア、山根EIJI(エイジ)さんと7時に待ち合わせ。

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宿泊している北野ホテルの地下にある日本料理「白梅」にて、待つこと10分。ハイレイヤー・ロングのヘアスタイル、定番の白いシャツ姿で山根エイジさん登場。

一般の方はご存知ないかもしれませんが、業界ではジョン・サハグ氏と双璧のニューヨークドライカットの第一人者として有名な方です。あえて今回、ご本人の写真はNGにしました。

物静かな口調、いつも笑顔の印象は、さすがに一流のアーティスト。そして、マイナスの言葉を吐かれないこと、人の話を最後まで聞く姿勢は勉強になります。ご興味のある方は、以下のサイトをご覧ください。

http://kusegewoikasudrycut.tokyo/2016/10/21/newyork-drycut-eiji/

http://ameblo.jp/mgold-1128mgold-1128/entry-12139010436.html

同行の長谷川さんのお力でこの対談が実現しました。長谷川さんは、エイジさんとは旧知の間柄。ありがとうございます!

まずは日本酒、私とエイジさんはお茶で乾杯。メニューから寿司懐石をセレクト。料理が次々と運ばれてきました。

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突き出し五種、卵豆腐、海老の海老しんじょ、お造りの盛り合わせ、蓮根饅頭と銀鱈の味噌漬け、牡蠣、握り鮨の盛り合わせ、赤出汁、デザートという布陣。

印象に残ったのは、上品なお味の海老しんじょ。口の中に広がりしすり身にした海老の甘み。

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お刺身の鮪、ヒラメの新鮮さと巨大な「紅蓼(べにたで)」。薬味として用いられる、左下の紫色の葉です。日本ではこれの5分の1くらいのサイズ。アメリカで、「紅蓼(べにたで)」の入手はたいへん困難かと。

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蟹あんかけのかかった蓮根饅頭も良かったんですが、白眉はやはり銀ダラの味噌焼き。プルンと弾ける表面はゴールド、中は純白の身から旨味の脂が舌の上に溢れます。銀ダラとキンキの脂の上品さは別格ですね。

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お鮨では、金目鯛、ウニの軍艦巻き、煮穴子を美味しくいただきました。

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技術的な質問をたくさんさせていただきました。

ドライカットは、ナチュラルに髪を乾かして納まった場所で、条件を同じくして広がる量だけをテーパリング(エフラージュ)という技術で削りだし、土台から形を作っていくという技術です。が、詳細を書かかせていただいても、ご理解いただくのが難しいと思いますので残念ながら、ここでは割愛させていただきます。とにかく、簡単にブローができて、カットの持ちがダントツに素晴らしいのです。

対談の中で一番印象に残っているのは、「髪は生きている。それを感じることができなければ真の美容師ではない。感じればスタイルが降りてくる」というひと言。

やはり、ニューヨークで認められるまでのご苦労話しは感動しました。階級がはっきりとしている白人社会において、白人の顧客をたくさんもたれるまでのご苦労は、簡単に言葉で表せない。カットの料金も400$ですし、仕事への探究心、たゆまぬ努力の姿勢には頭が下がります。邦人ではなく、白人社会で認められておられる訳ですから。人として素晴らしくなければ、成立しない。ほぼ同世代ですが、素直に尊敬出来ます。

いまは、坊ちゃんも同じサロンで働かれ、趣味のゴルフでもコンペで70代を叩き出して優勝されたそう。アーティストとしての自信に満ち溢れておられました。

ロビーで再会を約してお見送り。日本でヘアショーをされるとのことで、観に行きたいと思っています。

この次の日、長谷川さんのご招待で一流の社交倶楽部に潜入。その後、ニューヨークのサロンを回りました。

この模様は、後日。

いつも、ご訪問いただきありがとうございます。