技術職の定め 「天がゆ」へ

先日、西宮ガーデンズの「T眼鏡」に調整を願いしていたメガネを取りにいったのです。

担当の男性が、細かな説明をしてくださる。私は左目が強い乱視なので、目がすぐに疲れてしまう。そこで、比較的視力の残っている右目のレンズにも少しだけ乱視を入れてくださった。

すこしよくなりそうな予感。ありがたい。

夕食の時間であったので、ガーデンズではあまり入ったことがないのですがレストランを散策。

苦楽園発祥、今は芦屋が本店の「天がゆ」さんがお店を出しておられるではありませんか。

店内は、年末のこともあってかとても混んでいます。
夜のコースは2コース。¥3000くらいのをお願いして待つこと数分。

目の前にこれが。左上から塩2種、天つゆ、ステックサラダ、大根おろし。ひょっとこの中身はレモン。そして、お茶漬けようの塩昆布や漬け物。

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以前は最後にお茶漬けか、ご飯が出てきたのですが、最初にどんと出てきました。これも合理化の一環でしょうか。

続いて、このコーナーを担当する揚げ手の板前さんが、「海老です。塩でどうぞ」と海老の天ぷらを。2尾出してくださる。

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ひとつはシソで巻いてありましたが、写真を撮る間が、待ちきれずにパクリ。申し訳ござらぬよ。

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揚げたてがいただけることが、天ぷら屋さんの醍醐味ですもの。

アツアツをいただく。小振りのこのくらいの車海老が一番おいしいですよね。

海老やキスなど淡白な味のものは、塩で。あなごやかき揚げのような味の濃いめのものは天つゆでが、基本のようです。まあ、これは好みでしょう。

このあと、子持ちししゃもとサツマイモ。これは、なかなか斬新な試み。子持ちのししゃもが、サツマイモの甘さと合いますね。これがこの日の一番ですね。

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そしてこの段階で、ご飯とみそ汁。ご飯のおかわりは自由。おかゆも選べます。以前のように、お茶漬けではありませぬ。

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そこから蟹身、レンコン、紅芋、もう一度・海老2尾。

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最後にかき揚げです。

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全体に量も適度で美味しい。

ですが、苦楽園店で、ゆったりと時間をおいて、素材を楽しみながら揚げてくださる感じはありませんでした。

名物だった穴子1匹丸ごともないしね。

まあ、¥3000くらいにコストダウンされているから仕方がないということで。

このようなショッピングモールで多店舗展開すれば、捨てざるを得ない「こだわり」が出てくる。

やはり店主のこだわりを貫くには、あまり大型での多店舗展開では、マニュアルのみの教育では追いつけないでしょう。売り上げも上げなければ、地代家賃がべらぼうに高いですし、職人さんの教育もたいへんだろうなと。回転率、生産性の追求は致し方ないのかな・・。

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我らの業界でも同様です。

できるだけ、どのお店、どのスタイリストを指名しても、ある一定以上のレベルを維持することが一番難しいです。まして、各人の個性もありますから、それも活かせねばなりません。

「その方の本来持っておられる素材美を引き出して、さらに似合うスタイルやお手入れ方法をご提案し、免疫力を高めていただき、笑顔になって、日々、元気で、楽しい毎日を過ごしていただきたい」

決してポリシーを曲げず、貫き通すサロンでありたいと考えています。

今年も、我がアンテーヌをお引き立てくださいまして、ほんとうにありがとうございました。

みなさまに、2017年が素晴らしい一年になられますよう、ご多幸とご健勝をお祈りしております。

いつも、お読みいただき、ほんとうにありがとうございます!