心遣いを伝えること

大掃除が始まっている。

普段なかなか手の届かない場所や、大きなものを動かして裏側を掃除する。今年は指示を出すだけで、自分では動けないんだけれど。みんなごめんね。

 

数年の間に、若干名、途中入社のスタッフを採用することがある。

基本的に採用しない。

何故なら、考え方が微妙に違ってしまうからだ。

簡単にいうと、しゃべる言語が違う。違う文化背景、宗教観、歴史を背負ってしまった人がサロンにいることになる。サロンの中で、さまざまなシチュエーションがある。右にいくか、左へ曲がるか。最終的に、現場においてはスタッフの判断に委ねられる。サロンの中で、お客様がおられる間にも、クレームは生じえるからだ。

不幸にもアシスタントがミスをしてパーマのお薬を目に入れてしまった場合、まずこころより謝り、濡れたコットンをすぐにお渡しし、場合によっては、目薬をさして差し上げ、大過なくその場を切り抜けたとしよう。

しかし、その際に担当のスタイリストにその出来事を報告しないで、お客様をお返ししたとしたらどうだろう?

スタイリストには、すべてに関して責任がある。スタイリストとしてお客様に心から謝罪し、失礼を詫びる必要があるからだ。

老舗と即席の店舗の根本的な違いは、見えないところで手を抜かずに仕事をやり抜くか否かに懸かっていると断言できる。少なくとも私はそう言い続けている。

それは、表で床を掃くときも、裏でタオルをたたむときも、切った細かい毛が、首に付いたのを払うときも、一束の髪をロットに巻くさいにも、泡が少しでも残っていないか、確かめてシャンプーを終えるさいにも、一様に同様だ。

うちのスタッフには、同じ考え方、同じ行動が出来るように、万事徹底を店長には、節に切にお願いしたい。