「根っこ」をおさえること

早朝5時、ワンコも散歩に行きたがらないほど薄暗い。

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久しぶり、内田樹師範のご指導。両手取りからの技の展開。

「実体の相手を力で動かすのではなく、実在しない巨大な手が現れて、相手を軽々持ち上げてヒョイと運ぶようなイメージを先に持つこと」という言葉が印象に残る。このあたりは、前日に対談された甲野善紀氏のお話から。

そこから、三宅先生を経て、宝塚山本Peonyへ。アシスタント集合レッスン。

レッスンを見ていると、やれ、ドライヤーの熱の当て方がまずい、ブラシを使うフォームがよくないだのと方法論、技術論に終始してしまいがちです。

 

ブローを練習中、松下くん。がんばってるなぁ。

ブローの技術での肝は、髪質を見切り、乾く瞬間をつかまえ、形付けして、冷やしフィックスさせること。

ワイディングなら、時間内に美しく巻くことや、薬剤の化学式も大切ですが、それよりも髪質や長さをみて、何ミリのロットを何回転させれば、デザインにあったカールになるかを理解して作れる方が大切です。

「常に物事の根を考える」ように懸命にお話ししてきました。が、どこまで伝わっていますやら…上級生には特に、しっかり理解して欲しいと願っています。

帰り道、仁川から甲東園に向かう。関学の校舎の間を抜ける道の緑が美しい。昔は、男子学生が多かった関学も、今は女子の姿の方が目立ちます。

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時代の流れは容赦なく、景色は移り行く。科学や技術の進歩とともに、方法論は変化を余儀なくされる。しかし、重要な「根」の部分は変わらない。

この先何が起ころうとも、本質を見抜き、惑わされることのないようにしなければと…自戒の念を持って感じています。




マービン・ゲイの名曲「What’s going on」を山下達郎 ヴァージョンで。

What’s going on/Tatsuro Yamashita