隠れた名店 考

偽装問題で揺れるホテルやレストランへの信用。

 

ネットでレストランの検索サイトでの偽装も以前、問題となったことも記憶に新しい。

 

 

なにを信じてよいのか、誠はいずこに・・と頭をかかえてしまうNEWSが多い昨今。

やはり一番確かなものは、知人からのご紹介かもしれません。

 

 

 

長らくご来店賜っています、お客様のお姉さまからの情報で、西宮・夙川のとある日本料理店へ。

なかなか予約が取れず、何度かの電話で、ようやくお願いすることができました。

 

まずは、前菜。

 

 

 

上から時計回りで、もずくとずわい蟹、木の芽と子持ち鮎の昆布巻き、舞茸の煮しめ、くみ上げ湯葉のウニ添え、鱧ときゅうりの南蛮漬け。

この段階で、こっ、これは・・と。

 

 

 

 

蟹、かぶらと水菜の椀物。上品で繊細な味付け。言葉が出ない。

 

 

 

 

氷の上にお造り。左からヒラマサ、縞鯵、ひらめ、剣先イカ。色艶、その姿、盛り付けからご想像ください。

 

 

ゴマ豆腐の茶碗蒸し。見た目だけでは分かりませんが、中にゴマ豆腐が隠れています。

 

 

 

 

ほんのりゴマの風味が、一口目ではっきり。滑らかで、きめの細かな卵のお味は、かなりの熟練を感じます。

 

 

 

天ぷらの盛り合わせ。

鱧、海老、茄子。表面にカリッとした歯ごたえの別の衣が。油の新しさと素材の風味。塩が、また素晴らしい。

 

 

〆のご飯。

 

 

蟹とシメジの炊き込みご飯と、青さ海苔となめこのお味噌汁。おそらく土鍋で炊かれたものかと。汁物のお出汁もクリアで、滋味深い。

 

 

最後の甘みに栗のジェラード。熱い緑茶と。満足の一言。

 

 

 

これで、3800円のコース。あと5800円、8000円(要予約)のものも。

でも、このコースで、十二分に堪能できます。

器が、漆塗りや作家のものであらば、京都なら3倍の値段はすると思います。

 

 

 

 

ご紹介者からの、ブログに載せないでとのお言葉で、店名は明かせません。ごめんなさい。

 

いまでも、簡単には予約が取りづらいお店。タベログなどの星は、意外なことに、それほど・・。

隠れた名店ほど、そういうものかもしれません。

 

 

広告など必要なく、人知れず、しっかりとファンが確実に増えていく。

 

見習いたいものです。