名場面は永遠に

うちに帰り、TVをつけると織田祐二の「椿三十朗」が放映されていた。
以前、三船敏郎オリジナルのことはブログに書いたので、つい比較しながら見入ってしまった。

椿三十郎 めざ

椿三十郎 完成披露記者会見

セットや登場人物のセリフなど、ほとんど同じでよくできているなー。同じ台本をつかっているんですから当たり前か。
9人の若侍の表情や性格までコピーがなされているように感じた。中村玉緒さんのしゃべりまでそっくり。織田祐二・豊川悦司 対三船敏郎・仲代達也ではどうしても後者に軍配が上がるなー。

ラストの豊川悦司 対 織田祐二の決闘のシーンでは、あの有名な血しぶきは飛ばなかった。黒沢オリジナルでは、仲代達也の首から、水鉄砲のように血が飛び散っていたが。そこだけはリアリティを追求した結果なのだろうか。

もうひとつ違いを思い出した。椿の色だ。
オリジナルでは、赤と白しかなかったが、現代版では赤と白の混ざった椿も出ていたっけ。

その色は、混沌とした現代を表している気がしたのは私だけであろうか。