大いなる辺境の芸能「能の音楽」を鑑賞

内田樹先生と成 恵卿(ソン ヘギョン)さんのお話しも聴けると言うことで、先生の奥様の奈王子さまがご出演の能の会に行かせていただきました。場所は、阪急西宮北口の兵庫芸術文化センター小ホール。

 

 

 

 

 

 

大ホールは経験があったのですが、小ホールは初めて。これが素晴らしいホールでした。417席と小ぶりですが。スタジアムのように回りを囲む感じで、花梨の木がふんだんに使われた舞台と10m以上はありそうな天井高の作り出す独特な空間は、見るものを別の世界に運びます。それでいて癖がない。立居ちをわきまえたとでもいいましょうか。

 

 

 

そんな素晴らしい空間で「能」を拝見するわけでですから、緊張と「寝てはならない」という使命感にさいなまれつつ、瞳をカッと見開いて席に座りました。

お茶やお花、クラッシック音楽や、能、文楽など芸術に通じる芸能は、宗教儀礼を含め、さまざまな意味合いを持つと思うのですが、究極のところで様式美の中での自己表現だと。規則や規定、規範の中でいかに自分自身のアイデンティティの証明を目指すのか。

 

 

プログラムは以下のような

■プログラム 
〔第1部〕 
「音取置鼓」 
「三番三」揉の段 
〈鼎談〉「辺境、近境、夢幻境」 内田樹×成恵卿(ソン ヘギョン)×河内厚郎 
〔第2部〕 
お話 久田舜一郎 
舞囃子 「玄象」 
一調 「白楽天」 
ライト能 「鞍馬天狗」(半能) 

 

 

印象に残ったのは、やはり「三番三」と内田先生と能に関する新説。「三番三」は「さんばそう」と読みます。芸術性、格式の高さや、様式美のなかの表現力などに圧倒され、居眠ることも出来ずに3時間。先生のお能に関する新説は、私には説明しがたいので、ここでは触れずにおきます。しかし、雲の上を漂う後ごとくのフワリとした時間でした。

 

 

 

ご一緒したゼミの仲間といっしょにアイリッシュ・パブ「カプリシカ」へ。金曜日の夜で、お店は人だらけ。おまけにアイリシュの民族音楽を演奏するバンドのライブもやっていまして、賑やかでした。

 

 

 

  

 

 

 

フィッシュ&チップス、ピィツッア、ガーリックライス、パスタなどたくさん頼みすぎたかと思いましたが、ペロリンっちょと。

春を感じさせる夜に、たいへん高尚でエキサイティングな夜になりました。

 

 

 

 
■チケットご予約
芸術文化センターチケットオフィス 0798−68−0255
(10:00AM‐5:00PM/月曜休み ※祝日の場合翌日)

 

 

 

 

 

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