次は宝塚南口、お忘れ物なきようお降りください。

有川浩著「阪急電車」という小説が話題らしい。

このあたりにお住まいの人ならお世話になる阪急電車。学生時代に毎日通学に利用したので愛着を感じるのは私だけではないだろう。

話は神戸線ではなく、今津線が舞台。神戸線のほうが、物語は書きやすそうだが。
宝塚から始まって西宮北口までの各駅を章のタイトルにしていて、それが一往復。そう、折り返しがあるのだ。
8つの駅があるので計16章の話となる。

のどかな路線の車両での出来事が乗り合わせた乗客に作用し、影響を及ぼしていく。それは新しい恋の芽生え、亡くした夫への思い、別れの決意であったり。車両の中での乗客の関わり合いが、人間関係の薄いこの時代に物語を生んでいく。
これは、作者の手腕が問われるところだ。読んでみたい。

今津線といえば思いでがたくさんある。たくさんありすぎて書ききれないほど。

試験中、遅くまで勉強して電車の中でウトウト。
ふと目覚めて、「まだ仁川や」と思って安心したら、逆走していた。(笑い)
もちろん、その授業(フランス語?だったと思う)は落とした。とほほ。
ここで一句。

南口、あまりに近いよ逆瀬川

このパターンつかえるな。

甲東園 あっという間に仁川だよ

お粗末。